旬の「新しょうが」をさっと刻んで
この時期、スーパーにはらっきょうやら梅やらシソやら、「漬けるもの」がずら~っと並んで、保存食マニアには腕が鳴る季節だと思います。きっとしょうがを漬ける方も多いのではないでしょうか。多くの方は新生姜の甘酢漬けをお作りになると思いますが、女王は「醤油漬け」一本でいきます。
よく似たものに、お漬物コーナーにある「おかず生姜」などがあります。あれも女王の大好物ではありますが、「もう少し刺激が欲しい」というのが正直なところ。このレシピではピリピリくるしょうがの辛さと、後からカーッと来る体温上昇を満喫していただけます。しょうが大臣の皆さま、どうぞ思う存分ピリピリのしょうがハイをお楽しみください。
しょうがは皮付きのまま刻みます
しょうがは今回360gのものを買ってまいりました。端っこを掃除して、350gくらいになったと思います。しょうがは皮目が最も香り高いので、女王はあしらいに使う時しか皮は取りません。今回も皮ごとザクザクと刻みました。傷んだ部分が気になる際には、そこだけスプーンや包丁の背でこすって落とします。
刻む大きさは米粒くらい。大きすぎると辛くて食べられませんので、細かめに刻んでください。それを保存容器の中にギュッと詰め込みます。後で熱い漬け汁が入るので、耐熱温度に気をつけてください。
漬け汁はグラグラに煮立たせて
漬け汁は、この配合で作りました。女王は関西ですので、あっさりめだと思います。しょっぱいのがお好きな方は、塩を少々足すか醤油の分量の一部を薄口醤油に変更してみてください。
- 醤油、酒……各大さじ4
- みりん、水……各大さじ3
- 鷹の爪……少々
これをお鍋でグラグラに煮立てます。日本酒のアルコールが飛ぶように、しっかり煮切ってください。鷹の爪を入れるのは保存がきくようにですが、2~3日で食べきるなら、なくても大丈夫です。
グラグラの漬け汁を、いっきにしょうがに注ぎます。ひたひた、またはかぶるくらい。写真はひたひたですが、あとでしょうがの水分が出るので、かぶるくらいまで汁気が増えます。
蓋を開けたまま途中で何度か混ぜながら、完全に冷めるまで放置します。汁気が増えたのがわかるでしょうか。あとは蓋を占めて冷蔵庫で1日ほどなじませますが、もし辛味が苦手な方がおられましたら、漬け汁で2分ほどしょうがを煮てください。香りがちょっと消えますが、辛味がマイルドになります。
冷蔵庫で1日置いたら出来上がり
できあがりました。サクサクした歯ごたえと、爽快な辛さが夏の体をしゃっきりさせてくれます。このまま漬物として食べてもよし、料理に使ってもよし。女王家では残った汁も野菜炒めなどに活用して、最後の一滴まで使いまわします。
食べ方、使い方は自由自在
では、女王家での「しょうが醤油漬け」の使い方をご紹介します。汁に浸かった状態だと冷蔵庫で1週間くらいはもつので(環境によって差があります)、毎日何かにかけたり炒めたり、しょうがウィークが続きます。
鉄板は、やはり「しょうがご飯」
まずは、白ご飯にのせて食べてみてください。「しょうがって主役になれるんだ」と思います。納豆と組ませてもいい仕事します。大人の漬物、って感じですね。
しょうがご飯のアレンジ版……と言っても、混ぜ込んだだけなのですが、これがまた大人っぽい味ご飯です。ちょっと大葉とか胡麻とか添えたら、お客さまにも出せそうです。もちろん、おにぎりにしても最高です♡
タレ、調味料としても大活躍
調味料としての使用例。これはさっとボイルした豚肉にかけた例。あっという間に夏のスタミナおかずのできあがり。肉と非常に相性がいいです。
こちらは、茄子のしょうが炒め。ごま油で炒めた茄子に軽く塩を振って、仕上げにたっぷりしょうが醤油漬けを加え、強火でわーっと水分を飛ばせばできあがり。これがもう、美味しいのなんのって。
他にもこんなものに使えます
工夫次第であれこれお楽しみくださいませ♪
- カレーの隠し味
- 冷奴に豪快にぶっかけて
- 焼肉のたれ、肉の下味にプラス
- ドレッシングに足すと風味アップ
- マヨネーズに加えて野菜のソースに
- そうめん、うどんなどのつゆに薬味として
- 焼きそばに入れるとキリっとした味に
- 豚肉としょうがのチャーハン最高
- 焼いた肉や炒め野菜の味付けとして
- その他、ラーメン、から揚げ、ハンバーグなど