安くて速くて美味すぎる「白菜の芯炒め」

白菜でいちばん美味いのは「芯」だ!

皆さま、明けましておめでとうございます。2021年最初の更新でございます。昨年末は手抜き王国もコロナでバタバタしており、すっかりご無沙汰しておりました。皆さま方におかれましては、素敵なお正月をお過ごしだったと思いますが、そろそろご馳走にも飽きたころではないですか?

今回は、そんな皆さまの胃と心をほっとさせる、ついでに正月で無茶した財布にも非常にやさしい「白菜の芯炒め」をご紹介します。ただ白菜を炒めただけなのですが、切り方と油の味付けに少しだけ工夫があります。

白菜まるごと買いたくなる炒め物

「白菜は鍋に使うか漬物にするくらい」という声も聞きますが、なんのなんの、使い道の多いおりこうさんな野菜でございます。中でも炒め物最高、特に芯が最高。葉の柔らかい部分は鍋物でたっぷりと食べていただき、芯だけ別に残しておいてください。美味しいおかずになります。思い切って丸ごと買っても大丈夫。女王など、一人暮らしで丸ごと買います!

では、白菜ちゃんをざっと洗って1枚ずつはがしていきますよ。副菜にするなら少な目、主菜なら多め。葉の大きさにもよるので、枚数は適当に加減してみてください。

「縦」に切る、ただそれだけ

これは小さめの外葉3枚分、縦に切ります。繊維に沿って「縦に切る」、これがこのおかずの最大のポイントです。なんのこっちゃない、簡単すぎて笑いが出ますが、これを炒めると麺のような雰囲気でサクサク食感が楽しめます。歯ざわりって大切ですよ。横に切る八宝菜あたりとは、まったく違う味になるんですから。

豚肉は脂多め、カリカリ炒め

次にお肉です。肉の種類は何でもいいんですけど、できれば脂っこいのがいいですね。今回は豚バラのかたまりから、脂の多いところを切り出しました。青椒肉絲みたいな細切りにしておきます。

鶏の皮なんかもいいですよ。要するにじわじわ焼いて油を出し、それを白菜に吸わせて旨味にするわけで、脂の少ない肉だと美味しくできないのです。極端に言うと、肉なしでラードだけでもよろしいです。そういう料理です。

カリカリに肉を炒めるとうまいっ

さあ、火を入れましょう。ここからはスピードクッキング。食べる直前に炒めてくださいね。まずは中華鍋や大きめのフライパンをガンガンに熱し、油を大さじ1くらい入れて熱々に。今回はごま油を使いました。

中火に落としてがまん強く炒めます

油が温まったら豚肉を入れて中火に落とし、じわじわと熱してカリカリに炒めます。

脂身が縮むくらい↓(ここが大事)。いーですねー、いい色がついて来ましたね。こうなる前に諦めてしまう人が多いのですが、豚バラはカリカリが美味しいです。

最終的にはこれくらいまでカリカリに。鶏皮もたっぷり油が出て、その中で泳がせるように焼くと格別です。そのまま食べてしまいたいくらい。でも、白菜が待ってます。ちょっとお待ちあそばせ♪

しんなりしたらフィニッシュです

お肉がカリカリになったら、上記の白菜の量で塩小さじ半分弱、白こしょう、にんにくおろし小さじ4分の1を入れて、わーっと混ぜて強火に。そこへ白菜を入れて日本酒大さじ半分。ガンガン炒めて、白菜がしんなりしたら出来上がり。

出来立てサクサクを召し上がれ

はい、あっという間に出来上がり。まったりとした豚の脂と、淡白な白菜がナイスコンビネーションです。これはぜひ、熱々を召し上がってください。冷めると美味しさ半減です。

さくさくっとした歯触り、じゅわっと白菜のみずみずしさ。そしてコクのある脂が絡まって、あっという間に一皿ぺろっと食べてしまいます。これまら、大きな白菜も消えてしまいますね。

カリカリになったお肉も、いい仕事してます。ビールがぐいぐいける味。あんまり塩味を強くしない方が、最後まであっさりと食べられます。ちょっと酢をたらしてもデリ~シャ~ス♡

いろいろアレンジできますよ♪

こちらはハムでアレンジしたもの。少しだけ油をたっぷり、塩を控えめで。何か1品野菜のおかずが欲しいわ、というときに便利なメニューです。にんじんなどの細切りを加えてもカラフルでいいかも。