そのまま食卓へ、便利なスキレット

 小さなフライパン「スキレット」が超便利

貴族の皆さま、「スキレット」という調理器具をご存知でしょうか。本来は「Skillet」=小さなフライパン、という意味で使われる英語ですが、日本では鋳鉄のものに限定されるようです。女王はこれを愛してやみませんの。

オーブンやグリルにも突っ込めますわよ

上の写真は王宮の厨房で使用しているスキレットです。ちょっとくたびれていますが、丈夫なのでガンガン使います。火の通りがよくて、蓋を閉めれば魚焼きのグリルやオーブンで蒸し焼きにすることもできます。これひとつあると料理の幅が広がりますし、何より作ってそのまま食卓に出せるので手間いらずです。

こちらはスペイン料理の「トルティーヤ」。じゃがいものオムレツですね。スキレットにオリーブオイルを薄く敷き、ベーコンと玉ねぎ、ゆでたじゃがいもをさっと炒め、塩コショウ。溶き卵を上からジャ~~っとかけたら、蓋を閉めグリルに入れておしまい。炒め物を作る手間と変わらないのに・・・

ほらっ、こんなに手の込んだ(ように見える)お惣菜が!焼きあがる少し前にとろけるチーズをぱらっとかけて、熱々のうちにいただきます。これはワインに合いますよ~。鋳鉄だからこげつきにくくて、卵料理もきれいにサーヴできるのがよいですね。

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チーズタッカルビのためにあるのでは

このスキレットは「タッカルビ」にも最適なんです。スキレットを買ったら絶対に作ってください。メインのおかずが恐ろしくカンタンにできます。そして、チーズを最後に乗せて「チーズタッカルビ」にしたら、ビールや白ご飯が飛ぶように消えてなくなります。でらうめえ、でございます。

大まかな作り方を申し上げておきましょう。最初に「鶏と野菜の炒めもの」をスキレットで作ります。適当にブツ切りにした鶏もも肉(むね肉でもOK)と、キャベツや玉ねぎ、にんじんなどで、おおざっぱに作っていただいて大丈夫です。

そこへコチュジャン、そうですね鶏もも肉1枚でカレースプーン2杯くらいでしょうか。ダッと投げ込み、酒、しょうゆ、お好みでにんにく、わずかな砂糖を加えてまぜまぜまぜ・・・

とろけるチーズをたっぷり投入してください

混ざったら蓋を閉めて熱しておいたグリルへGoです。野菜から水分が出ますので、この時点では汁なし状態で無問題でございます。そのまま5分ほど蒸し焼きにして、鶏肉に火が通ったらとろけるチーズをうおぉぉぉおおおぉおっと、鬼のように!再び蓋をして食卓に運ぶ間にチーズがとろけるという算段でございます。

どうでしょう、これならもう新大久保まで行かなくてよろしいんじゃないでしょうか。ししとう、茄子など入れても非常に美味しく出来上がります。

最後は「焼きめし」で味わい尽くす

おまけでございます。食べた後に残る美味しい汁を利用して、韓国風の「焼きめし」を作りました。汁にご飯を入れて混ぜ、スキレットを火にかけて水分を飛ばすのですが、そのときたまごを割り入れて蓋をすれば、こんなナイスなヴィジュアルになります。少しだけ底におこげを作ってもいいですね。

注意としましては、グリルから出すときの火傷に気をつけていただくことと、たくさん入れすぎないことでしょうか。蓋の裏側に食材がふれると、そこだけコゲコゲに焼けてしまうのです。恐るべし、鋳鉄の熱伝導率!

 

こちらが女王愛用のスキレットちゃん。こんな働きものなのに安いんですよ。よく使うので、2つくらいあってもいいかな、なんて買い足しを考えています。