まるでフォアグラ!「鶏の塩レバー」

鶏のレバーで豪華なおつまみ

「レバー」という食材は、好き嫌いがハッキリ分かれますよね。女王は、子どもの頃は大嫌いな食べ物のひとつでしたが、焼き鳥屋さんで美味しさに目覚めて以来、レバーがないと生きていけなくなってしまいました。

とは言っても作るメニューは決まっていて、生姜をたっぷり効かせた煮つけ、レバニラ炒め、そして今日ご紹介する「塩レバー」が主です。こちらはまるでフォアグラのような食感で、初めて食べた人には「これ何?」と聞かれます。ちょっと下ごしらえが必要ですが、調理自体は茹でるだけですので、ぜひトライしてみてください。

下ごしらえだけ少々手間をかけて

「手抜きの女王」としては、できるだけ手間を省いて調理したいのですが、レバーを美味しく食べるには、ちょっとした下ごしらえが必要です。まずは買ってきたレバーは洗わないと臭みがあります。これは煮つけも炒め物も同様なので、この項目はしっかりやっておきましょう。

パックから出したばかりのレバー。200gちょっとです。小鉢やお皿で4人前というところでしょうか。これを水で洗います。揉まずに水の流れにくぐらせる感じで、水を替えて3回くりかえします。

水が澄んだらOK。少しくらの濁りは気にしなくて大丈夫です。しっかり水けを切って、次のステップへ。

きれいに作るポイントは「お掃除」

ここが最も面倒な部分。省略してもできないことはないのですが、味と見た目に大きく影響するので、ぜひやっときましょう。はさみを使えば簡単です。こういう黄色い脂肪をチョキチョキと落とし、コロコロとしたハツ(心臓)も取り除いておきます。これは後で別の料理にします(いちばん下でご紹介しています)

はい、きれいになりました。まあ、5分くらいで終わる作業ですね。こういうお掃除系、けっこう楽しくて女王は好きです。ついでにレバーの大きさをひと口大にカットしておきます。

「塩」で臭みを抜いてしまいます

さあ、塩レバーの「塩」の出番です。豪快にいきますよ~。この量でだいたい大さじ1ちょっと。少量の酒と一緒にドバっとぶっかけて、全体になじませます。そしてこのまま3時間~半日くらいラップをかけて冷蔵庫でお休みです。

塩漬けのレバーを冷蔵庫から取り出し、水でざっと洗っておきます。鍋に塩水(海水くらい)を沸かし、しょうがの切れ端、つぶしたにんにく、ねぎの青いところなんかを放り込み、ぐらぐら沸騰しているところへレバーを投入!

グラグラ茹でてそのまま冷まします

いったん湯の温度が落ちますが、また沸騰してきますので、そのまま3分ほどグラグラと茹でて火を止め、ほったらかしで室温まで冷まします。これにてお終い。覚えるとけっこうカンタンですよね。少なくとも何の技術もいりません(笑)

食べ方は工夫次第でいろいろ

塩レバーはアレンジでいろいろと楽しめます。串に刺して焼いたりチャーハンの具にしたり、加工肉として工夫して楽しんでください。

切っただけ+ねぎとごま油

まずは最もシンプルな「切っただけ」から。ただ適当に切って、ねぎとごま油をかけておしまいです。でもこれが、まるでフォアグラみたいにしっとりして美味しいんです。

ちょこっとぽん酢につけていただきます。もともと味がついているので、酢をかけるだけでも美味しいですよ。ああ、焼酎がすすみます♥

こんがり焼きレバーはビールに最高

こちらは切った塩レバーをごま油でこんがりと焼き、にんにく醤油でさっと味付けしたもの。これがもう、ビールに合うのなんのって。塩コショウやコチュジャン、焼肉のたれもいいですね。

取り除いたハツでもう一品

下ごしらえで取り除いたハツ(心臓)でも、一品作ってしまいます。ハツはそのままでは固いので、縦二つに切り目を入れて開いておきます。そこへ塩をすりこみ、5分置いて水で流したら準備OK。あとは塩コショウでソテーするだけです。

これも歯応えがあってお酒の肴にぴったり。レバー4人前とハツ炒め、100g40円のレバーだったので100円以下で出来てしまいました。経済的なおかずとしても、と~っても優秀です。