カリッとモチッと「チヂミ」に夢中

家にある材料で手軽に作れます

こんにちは、粉モノ大好き女王です♪ 中でもよく食卓に登場するのが「チヂミ」です。使える材料の幅が広いので、冷蔵庫にあるものを刻んでちゃちゃっと作れるのがよろしいですね。今回は「じゃがいも」と「ねぎ」、どこのご家庭にもありそうな二大巨頭をメインに作りました。

ちなみに、日本での料理名「チヂミ」って韓国の方言だそうで、昔韓国料理を教えてくれた近所の奥さんは「プッチムゲだよ、それかジョン」と言っておられました。なんでチヂミになったんでしょうね。とりあえず、この記事では便宜上、チヂミと表記いたします。

チヂミの粉ベースを作りましょう

スーパーに行くと「チヂミの粉」という商品が売ってますけど、家でもかんたんに作れます。好みの配合にもできるし、カリカリに焼く魔法の粉「重曹」が使えるので、女王はいつも自分で作ります。一人前の配合はこちら。

  • 薄力粉 60g
  • かたくり粉 40g
  • 重曹 小さじ1/2
  • ダシダ 小さじ1/4~1/2
  • 水 110~120mL

水分が多い食材を混ぜ込むときは、水は少な目で。牡蠣とか入れるとけっこう水が出ます。今日のレシピでは120mLで作ってます。なお、ダシダは韓国でよく使われている牛肉のお出汁です。ない場合は塩分の入ったチキンスープ粉末でも代用できます。味の濃い食材の時は量を控えてください。

最初に小麦粉、かたくり粉をざっと混ぜて、重曹も入れて混ぜてください。これは必ず水を入れる前に行いましょう。水を入れるとすぐに重曹が反応するため、その後は混ぜすぎNGになります。

粉がしっかり混ざったら、水を入れてさーっと混ぜます。練らないでください、重たい生地になります。そして混ぜたら重曹が効いているうちに、すぐ使いましょう。

以上がチヂミのベースの作り方です。ただし(編集の都合上先に書きましたが)、実際は具を用意してから粉を混ぜるのが正解です。じゃないと、具材を用意している間にせっかく混ぜた重曹の力が消えてしまいます。

「じゃがいもとキムチ」のチヂミ

「チヂミといえばニラ」と連想する人は多いと思います。しかし実際は他の野菜ベースのチヂミも多く、中でもじゃがいもはよく見かけるパターンです。今回はキムチを合わせてみました。味は想像できると思いますが、もう間違いなく美味しいです。あんまり好みでないキムチに当たったときにも、チヂミにしてしまえば美味しくいただけます。

さらに今回はチーズをトッピングしました。チヂミにチーズは鉄板ですよね。中に入れ込むより少量で風味が楽しめるので、女王家ではもっぱら「仕上げにぱらり」作戦です★

じゃがいもは千切りにしてください

じゃがいも(メークインがおすすめ)一人小1個を、皮をむいて薄切りに。

これを並べて千切りにします。あまりに細かいとが歯応えがないので、そこそこで大丈夫。女王の荒ぶる千切りをご参考になさって(ホホホ

キムチもざっと刻んでおきましょう。あとは葱の小口切り、とろけるチーズ少々。味付けは不要です。

チーズ以外の材料を、溶いたチヂミ粉に混ぜます。ざっと手早く、粘りが出ないように。これで準備完了。焼いていきます。

ごま油は惜しみなくたっぷりと

フライパンに点火し、ごま油を注ぎます。大さじ1杯くらい。けっこうな量です。しかし、これを控えめにしてしまうとチヂミ職人としては脱落です。もこみちのごま油バージョンよろしく、盛大に入れてください。大さじ1でも少ないくらいです。韓国の師匠は大五郎のようなペットボトルからドクドクと入れてました。揚げ焼きの感覚ですね。

強火よりの中火くらいで、形を整えつつジャーっと焼きます。はじっこがカリカリのフライドポテト状態になってきたら、フライ返しを底に突っ込んでみてください。裏側がカリっとしてたらひっくり返し時です。まだフニャフニャしてる場合は少し待ってください。

ひっくり返しました。おお~、素晴らしい色です。たっぷり油を入れて焼かないと、こうなりません。裏返した後にも少し油を足して、底をこんがりさせましょう。

ここでチーズの登場です。裏返して熱々の面にぱらりとチーズを振りかけます。これだけで熱で溶けていい感じに。もっとたくさんかけたい方はお好みで。でも、やりすぎるとピザになります(笑)

歯ざわりサクサク、噛むとモチモチ

さあ、熱々が冷めないうちに盛りつけましょう。ザクザクと一口大に切り、お好みでタレを。キムチがしょっぱい場合はそのままでも十分に美味しいです。

一口目はサクサク、カリカリ。ぐっと噛みしめるとモチっとした弾力が。こりゃあけけっこうなお味です。じゃがいもの風味と食感も楽しめて、ビールが欲しくなるお味。これを宴会で出すと、取り合いになって瞬間で消えます。

タレは、ぽん酢とごま油、すりごま、コチュカル(唐辛子粉)、ほんの少しコチュジャンを入れました。ぽん酢だけでも美味しいです。

庶民の愛する「ねぎのジョン」

さて、お次は「ねぎ」のチヂミです。これは韓国の国民食なんじゃないでしょうか。料理の師匠も「パジョン(파전)」はニラよりポピュラーよ」と仰ってました。ねぎは傷みやすい野菜なので、ちょっとくたびれてきたら刻んでチヂミにしてしまうのもいいですね。

桜えびと混ぜて色鮮やかに

パジョン(ねぎチヂミ)は様々なバージョンがございますが、今回は桜えびとのコラボレーションです。色合いがとても美しいです。適当に切ったねぎをふたつかみ程度、桜えびを大さじ1程度、上記の粉ベースにざっと混ぜましょう。

これもじゃがいもと同じ要領で、油たっぷりで焼いていきます。上面にちょこっと桜えびを足しました。こうすると見栄えがいいので。

カリカリに焼きあがったら、ザクザク切ってお皿へ。糸唐辛子をアレンジしてみましたが、なくても一向にかまいません。タレは酢ベースでもいいですし、シンプルに醤油だけでも美味しいですよ。ぜひ焼きたて熱々で楽しんでください!