台湾の切干し大根オムレツ「菜脯蛋」

台湾の家庭的なお惣菜「菜脯蛋」

台湾をこよなく愛する女王が、その中でも大好きなお惣菜をご紹介します。皆様の中にも、台湾のお店で見かけたことがある方がいらっしゃるかもしれません。切り干し大根のオムレツ「菜脯蛋(ツァイプータン)」です。やさしい味わいで、大人も子どもも美味しくいただける、鉄板の台湾家庭料理です。

まずは切り干し大根を戻します

「切干し大根、家で調理したことがないんです」という方が、けっこう多いんですね。もったいないことです。軽くて日持ちがして、かんたんに野菜のおかずができて、しかもお値段がとってもお手頃。こんな素晴らしい食材を使わないなんて損です。今回ご紹介するオムレツ以外にも、煮物、スープ、サラダ、炒め物など、幅広く使えますので、ぜひストックしてみてください。

切干し大根愛を熱く語ったところで、まずはボウルに30gの切干し大根を入れましょう。計るのが面倒なときは、ひとつかみ分を目安に(写真参照)。あんまり多いと水で膨張するので、欲張りすぎないようにしてください。

最初にざーっと水で洗って、お風呂くらいのお湯に20分ほど浸かっていただきます。あんまり長く浸かると湯あたりしてフニャフニャになりますので、よい加減で引き上げてぎゅっと水気を絞ってください。これを適当にザクザクと刻んでおきます。はい、下ごしらえ完了。カンタンです。

混ぜ込む材料はお好みで

大根だけでもいいですが、ちょっと手近にあるものを一緒に混ぜると華やぎます。女王は常備している桜えび大さじ1と、ねぎを用意しました。大きい食材の場合は刻んでおいてください。

卵Mサイズ3個を溶いて、そこへねぎを入れます。大根とともに炒めると鮮やかな緑色が消えてしまうので、卵にガードしてもらいます。ネギの量は2本くらいですね。もっといっぱい入れても美味しいですよ。

調味液を作っておきます

炒めるときに使う調味料は、あらかじめ混ぜておきましょう。スピーディーに強火で炒めるので、ちょっとずつ入れてたら大根が煮えすぎてしまいます。配合は、しょう油小さじ2、砂糖小さじ1、酢小さじ1、オイスターソース小さじ2/3、白コショウ少々。よーく混ぜてください。

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さあ、台湾オムレツを焼きましょう

では焼きます。温めたフライパンに油を敷きますが、女王は香りのよいごま油を使います。ただし、台湾の人でもサラダ油で焼く人は多いので、そこらは好みで構いません。フライパンは中華鍋に近いカーブのあるものを使ってます。オムレツが鍋肌を滑ってひっくり返しやすいのです♪

強火で素早く炒めていきます

最初に大根をざっと炒め、油が全体に回ったところで桜えびを入れて、さらに炒めます。強火でガンガンいってください。

火が通ったら調味液を。全体に回ったら、次は卵へ行きます。火は中火に落としてください。

卵は丸く整えながら焼きます

炒めた大根の上から卵を注いだら、まず素早く混ぜます。そして全体を丸く整えます。あっという間に固まりますので、ここはもたつかないように。自信がないわという人は、炒めた大根を卵のボウルに入れて混ぜ、フライパンに戻す方法もありますが、ふわっとした食感は確実に失われるので、できれば熱いフライパンの上で卵を混ぜていただきたいところです。

裏返します。ある程度卵が焼けていれば、けっこうかんたんに返せると思いますが、これも自信がない人は皿に取って裏返しに戻してください。

完成。そのまま何もつけずにどうぞ

裏面も火が通ったら、お皿に取って切り分けます。ちょっとした副菜なら4つに分けるとちょうどいい大きさだと思います。

1/4に切り分けた図。味がしっかりついているので、何もつけずにどうぞ。小さくカットしてお弁当にもいいですね。たまご好きにはたまらない、ほっとする味わいです。ぜひお試しください。