甘辛いは正義!「油揚げたまご」

間違いなく美味しい、王家の伝統料理

前王妃(通称おかあちゃん)から受け継いだ「手抜き王国」の伝統料理、それが「油揚げたまご」、通称「あぶたま」。お揚げの中にたまごを入れて甘辛く煮込んだ、それはそれは白いご飯に合うお惣菜なんですよ。不器用さんでもかわいくできますので、ぜひお作りになってみてください♪

油揚げは魔法のポケットよ

「油揚げ」ってお味噌汁によし、きつねうどんによし、本当にいろいろな使い方ができますわね。しかもお値段がお安くて栄養価も高い、理想的な食品だと思います。

そしてそして、袋状に開けるトランスフォームなところも魅力的♡ さあ、そんな油揚げちゃんを袋に開いて、おいしい魔法のポケットに変身させましょう。

まずはお揚げの油抜きです。近ごろは「油抜き不要」タイプもありますが、やはり表面の油は酸化しておりますので、煮ると匂いがいたします。ここは手間を惜しまずに、お湯でさっと両面を流してください。冷凍の油揚げをお使いになるなら、解凍もできて一石二鳥です。

めん棒がなくても菜箸でOK

油抜きが終わったら、次は袋にする作業。油揚げをそのまま開こうとすると破れてしまいますので、手でパンパンと叩くか、めん棒でコロコロいたします。こうすると内側がはがれて空洞になりやすいのです。

「手で叩くとべたべたするし、めん棒もないわ」という方は、菜箸でも大丈夫。2本のすき間を少しあけて、ぐっと押しつけながら転がします。女王はいつもラップをかけた上からコロコロする派です。洗い物を減らす知恵なら任せてくださいませ♡

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たまごを上手に煮るコツはこれ

お揚げの下ごしらえが終わったら、たまごを入れる前に煮汁を作りましょう。いくら粘りがあると言ってもたまごは液状ですから、袋に入れたそばからもれてきます。そのため、煮汁を静かに沸騰させておいて、袋の口を閉じたら速攻で鍋にエイヤッと放り込まねばなりません。この瞬間プレイこそ、「あぶたま」のコツなのでございます。

煮汁の味付けですが、肉じゃがや筑前煮の配合とほぼ同じです。お水にお砂糖、お酒、みりん少々、お醤油としょうが。ご家庭によってお好みが違うと思いますので、オリジナルでアレンジなさってください。

半分に切って湯のみにINします

次にお揚げを半分に切り、そっと中を開いてください。穴が開くとそこからたまごがランナウェイしてしまいますので慎重に。上手に開けたら、こんどはそれを湯のみ(小さ目のマグカップやコップなどでも)に入れて口を開いておきます。そこへたまごをポンと割り入れ、つまようじなどで口を閉じます。

余談ですが、この陶器カップはフランスのチーズ屋さん「フェルミエ」のヨーグルト容器。ブルーのほかにもいくつか色があって、とてもかわいい上にお味も素晴らしいのです。もしフランスに行かれる機会がありましたら、ぜひ召し上がってみてくださいませ。

あとは煮るだけ。お野菜もご一緒に

あとは、閉じてはエイヤッとお鍋に投入し、10分ほど煮れば完成です。煮汁が熱いので、ヤケドには注意なさってくださいね。女王はいつも、付け合わせのお野菜も一緒に煮てしまいます。ボリュームたっぷりのメインディッシュが、こんなにお安く手軽に出来上がりましてよ。

ちなみに、きつねうどんのお揚げやいなりずしを作った残りの煮汁で作ると、本当に手間いらず。翌日に煮なおしていただくのも、味がしみてまたオツなものでございます。

 

煮物の味付けが苦手なアナタ、大丈夫こういう便利なものがありますの♥