混ぜるだけ!「手抜きチーズケーキ」

調理時間10分の手抜きケーキ

皆さま、お元気でお過ごしでしょうか。この時期、外出をお控えの方も多いと思います。女王も王城(賃貸)に引きこもっておりますので、料理をする機会が増えて参りました。そんな時、ちょっと食卓を華やがせるのがケーキです。ささっと作れると素敵ではございませんこと? 本日は10分で作れる女王の鉄板レシピをご紹介します。

材料をご紹介いたします

まずは材料ですね。チーズケーキですので当然チーズが必要なのですが、もしコクのある味がお好きなら、クリームチーズを減らしてパルメジャーノ・レッジャーノをすりおろしてお入れになるとよろしいです。お値段は高いですけど、素晴らしい風味です。ただし、塩分が濃いので1~2割にしておかれた方がいいでしょう。あまり多いとくどくなりますし、食感がぽそぽそしてしまいます。

【女王の手抜きチーズケーキ】

  • クリームチーズ1箱(200g)
  • 生クリーム1パック(200㏄)
  • たまごMサイズ2個
  • グラニュー糖大さじ4
  • 小麦粉大さじ2
  • バニラオイル少々
  • お好みでレモン汁、塩

ほほほ、クッキングスケールなど使いません。このサイトの名前をリピートアフターミー「手抜きの女王」ですわ、億劫になることなんざ致しません。写真ではきれいに小皿に入れましたが、全てボウルに放り込んでおしまいです。皆さんリラックスしていただけましたでしょうか(鬼笑)

あらかじめチーズと卵は室温に戻しておきましょう。生クリームは動物性です。グラニュー糖の代わりに白砂糖で作られる際には、少し焼き色が濃くなることをご了承くださいませ。風味もやや重たくなります。甘さに関しては、大さじ1/2程度の増減でお好みに調整してください。女王は酸味が効いたものが好きなので、レモン汁と塩少々(ひとつまみ程度)を加えます。

それと、もし可能であれば、バニラエッセンスでなく「バニラオイル」を使ってください。お値段はエッセンスの倍ほどいたしますが、焼き菓子にはオイルの方が香りが飛びにくいです。これを入れないと卵臭いケーキになってしまいます。もっとリュクスにいきたい方は、レモンの皮のオイルでも素敵です。

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ミキサーで一気に混ぜておしまいです

オーブンを170度にセットして予熱を開始したら、材料を一気にボウルに投入します。エレガントな貴族のお嬢様なら「えっ、まずはチーズを練るのでは」とお思いになりますよね。上書きしてください「一気」です。手抜き王国のローカルルールです。

はい、全部入りました。小麦粉もふるっていません。ここまでで2分くらいでしょうか。卵を割る手間くらいです。入りましたら、おもむろにブレンダーを突っ込みます。そう、全て混ぜてしまうのです。パティシエさんに飛び蹴りをくらいそうですが、ブーンと攪拌してください。

ミキサーをお使いになる方は、カップに直で材料を投入してブーンです。バナナジュース的な雰囲気になります。ここでよーく混ぜてくださいね。もう終わりに近づいています。そろそろ予熱も完了する頃じゃないでしょうか。

「ミキサーもブレンダーも持ってません」という方からお問い合わせがありました。その場合はちょっと手間ですがクリームチーズに砂糖を入れ、泡だて器でなめらかになるまで混ぜた後、溶いた卵を少しずつ入れながら混ぜ合わせ、さらに生クリームを合わせます。最後にふるった小麦粉をゴムベラで混ぜてください。

混ぜた直後は泡がいっぱい。このまま型に流し込むと「す」が立ちますので、ゴムベラですいすいと混ぜてあげてください。

あらまあ、なめらかになりました。さあ、型に流し込んだら後は焼くだけです。

女王のケーキ型について

以前はあれこれ持っていましたが、お菓子を作る機会が減ったのであらかた処分しました。「お菓子がなければおにぎりを食べればいいじゃない!」ってなもんです。今はこれを主に使っています。

耐熱ガラスの丸皿

今回使用したのは、イワキガラスの耐熱ガラスボウルです。特にケーキ用ではないのですが、底ありケーキ型の15㎝と同様に使えます。グラタンもプリンもラザニアもこれひとつでいけますので、たいへん重宝しています。しかも1000円しません。ゼリーもすぐに固まります。

いつもならこの中に直接ケーキの種を流し込み、スプーンですくっていただくのですが、さすがに今回は型から出した方がいいだろうと思い、クッキングシートを敷きました。これは10分のうちに入ってません。

底より少し大きめの円の縁に切り込みを入れて、まずこれを敷き込みます。底が抜ける型なら不要ですが、その場合はビスケットを敷いておかないと生地が流れ出てしまいます。

周囲は高めに帯でぐるっと。けっこう焼き上がりが膨らみますし、この紙を持ってエイッと型から引き上げるのに便利ですから。ちょっと寸法がアレですけど気にしませんw

焼き時間は170度で50分

では型に種を流し込んだら、トントンとテーブルに軽く落として中の空気を押し出しましょう。大きな泡が消えて、焼き上がりの断面がなめらかになります。では、天板に乗せてオーブンへ。

温度は170度。時間は50分です。本当は途中で温度を変えたりお湯を張ってしっとりさせたりするんでしょうけど、「手抜きの女王」ですからやりません。オーブンに放り込んだらドラマの再放送でも見ながら過ごします。

焼き上がりました。この時点ではかなりふっくらスフレケーキのようになっておりますが、空気が熱で膨らんでいるだけです。トントンとテーブルに落として、中の空気を抜いておきましょう。そしてそのまま冷まします。やがて型を手で触れるくらいになったら、上に皿をかぶせてしっとり水分を閉じ込めます。

完全に冷めたら、型のまま冷蔵庫へ。ラップをして匂いが移らないようにして、芯まで冷やしてください。5~6時間はかかります。夜に食べたいなら朝イチの作業になるでしょう。しっかり固まったら型から出します。無理に引っ張って一部割れてますが、気にしない!(笑)

断面です。食感はかなりクリーミー。しかしちゃんと固まって粉臭さもないです。ボウルひとつ、かき回すだけでこれができるなら、ケーキ作りも面倒ではないですよね。もっと手抜きをするなら、百均で売っている紙の型を使えばそのままビリビリ破っておしまいです。

■余談ですが……

使ったガラスの型は、ケーキフードにもなります。便利でしょ?