台湾の朝ごはん「鹹豆漿」

台湾の朝ごはんは美味しい!

女王は旅が趣味で、中でも台湾へは毎年訪れるほど、それはそれは大好きな国です。台湾には美味しいものが山盛りですが、中でも朝ごはんの「豆乳」は最高に美味です。今回は熱々でまろやかな台湾式豆乳スープ「鹹豆漿」をご紹介します。

酢を使っておぼろ状に

「鹹豆漿」は「シェンドウチャン(ドウジャン)」と読みます。街のあちこちにある豆乳屋さんでは、様々な豆乳メニューが用意されていて、冷たいのも美味しいのですが、女王はもっぱらこの「鹹豆漿」。日本ではお目にかかりませんので、この機会にと毎朝いただいております。こちらは台湾で食べたときの写真です。

ざっくり説明すると、豆乳のたんぱく質を酢で凝固させたスープなのですが、熱々でふるふるで胃に優しくて、毎日食べても飽きません。写真は「油條」という揚げパンが入っていますが、女王は省いて作ります。もし必要な方は、生地の粗いパンを揚げるか、麩で代用されると良いでしょう。

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スピードが命、作り方ガイド

「鹹豆漿」の作り方はいたって簡単です。ただし、タイミングとスピードが大切。先にすべての準備を終えて、一気に作りましょう。中に入れる具材は以下の通り。

上左から時計回りに、ねぎの小口切、桜えび、刻んだザーサイ、すりごまと鶏がらスープの粉末、中央が酢です。お好みでいろいろ工夫してみてください。酸っぱい高菜も美味しいですよ。なお、女王は台湾式に黒酢を使いましたが、普通の米酢でも作れます。ただし混合物の多いものではうまく固まりませんので、必ず純度の高い酢でお作り下さい。

豆乳は沸騰寸前で止めるのがコツ

中くらいの丼に、ねぎ以外の具材を入れます。酢の量ですが、これはお好みになります。女王は酢が効いているのが好きなので、豆乳300mLに対して大さじ1弱を入れますが、通常は大さじ半分くらいで大丈夫です。ただし酢の種類や豆乳のメーカーによって仕上がりがかなり違うので、こればかりは作ってみてのお楽しみです。

器の準備ができたら、豆乳を鍋に入れて火にかけます。このとき、豆乳は必ず「成分無調整」のものをお使いください。調整豆乳ではうまく固まりません。そして、絶対に沸騰させないでください。長く高温を保つのもやめておきましょう。

豆乳がいい具合に熱々になったら、丼に一気に注いでください。そしてわーっとかき混ぜます。ここはもたもたせず、流れるようにスピーディーに。

軽くかき混ぜてトッピング

軽くかき混ぜてみましょう。ほらっ、おぼろになっているのがわかりますか?大成功です。ただし、台湾でもこの具合は店によって違いがあり、けっこう固まっている(写真のように)から、わずかにほろっとしているくらいまで、いろいろです。酢が多いとしっかり固まりますが、そのぶん味にも影響します。マイルドな味が好きな方は、酢は少な目からお試しください。

最後にねぎとごま油を少々。よく混ぜてお召し上がりください。栄養満点、低カロリーの素敵朝ごはんです。これに湯包(豚まん)や厚餅、蛋餅などを合わせていただくと、朝からとても幸せな気持ちになれます。

最終的なおぼろ具合はこちら。この桜えびがいい仕事をしています。ねぎの代わりに香菜(パクチー)でもいいですけど、台湾の豆乳屋ではねぎです。香菜は高級レストランでしか見たことないですね。

なお、「鹹豆漿」によく合う「蛋餅」のレシピを次回公開します。アップされたらここらへんに ↓↓ 出るはずです。そちらも併せてどうぞ~

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