韓国のバリうま☆甘辛チキン
皆さまの中にも、韓国ドラマにハマっている方は多いんじゃないでしょうか。女王はまだ沼には近づいておりませんが、韓国映画によく出てくる「真っ赤なチキン」は大好物です。あちらでは出前の定番ですよね。普通のから揚げとコンボになっていたり、大根の酢漬けがついていたり、ほんと美味しいので、韓国に行くと絶対に食べて帰ります。
あの真っ赤なチキン「ヤンニョムチキン」は、実はご自宅でも手軽に作れます。今回は鶏肉を揚げるところからやりましたが、塩味のから揚げを買って来れば、味つけするだけで終わりますのであっという間です。白いご飯にも、ビールにも最高の相性です。ぜひお試しくださいませ。
手羽元を強くお勧めしたい
さて、最初にから揚げを作ってまいりましょう。鶏肉なら何でもいいですよ……と申し上げたいところなのですが、やはり骨の周りが美味しいです。特に、韓国のデリバリーでお決まりの「手羽元」は非常におすすめです。お値段も安いですし、パンチのきいたタレの味に負けない部位だと思います。
今回は手羽元を10本使いました。下に記載するタレも、ちょうど10本くらいでいい具合に絡む量です。まずはボウルに入れて、軽く塩コショウ、酒ちょろり、お醤油をほんの小さじ1杯程度かけて下味をつけます。ふだんのから揚げなら、もっと濃い目に味をつけるでしょうが、濃厚なタレが絡みますので、お肉の持ち味をアップさせる程度の薄味に留めておいてください。
ここへ大さじ1杯の小麦粉をぱらっとかけて、ボウルを揺するようにして粉をまぶします。これは、この後につける揚げ衣の密着度を高めるためのベースとなります。今回は、タレがしっかり絡むよう衣を厚めにしたいので、ちょっと鶏肉さんのお化粧もしっかりやっておきます。
ちなみにこの後の水溶き衣ですが、使う粉によって水の分量がかなり違うので、「いつもの天ぷら衣より少し濃いわ」という感じに調整してください。女王は小麦粉+かたくり粉半々ミックスの粉を使います。
ヤンニョムジャンを作ります
鶏肉の準備が終わったら、美味しい甘い辛いタレ「ヤンニョムジャン」を作りましょう。ヤンニョムは韓国では合わせ調味料の総称で「양념/薬念」、ヤンニョンと表記されることもあります。味の基本となるのは唐辛子味噌「コチュジャン」で、スーパーのエスニック食品コーナーにはたいてい置いてあると思います。
タレ(ヤンニョムジャン)の基本配合はこちらです。
- コチュジャン……大さじ2
- みりん……大さじ2
- 酒……大さじ1
- しょうゆ……小さじ1
- おろしにんにく……小さじ1
- 砂糖……小さじ1
女王はあまり甘いのは好きではないので、砂糖の量はやや控えめです。みりんと砂糖、一緒にしちゃえばいいじゃないかと思う方もいらっしゃるかもですが、みりんはコチュジャンをなめらかにのばし、照りを出すのに絶対必要、砂糖はタレに重さを出すのに必要です。コチュジャンが甘いかしょっぱいかでも量の加減は必要ですが、水は入れないようにしてください。衣がべしゃべしゃになります。
この材料を小鍋に入れ、弱めの火にかけます。へらで溶かしながら、完全になめらかに溶けたら少し火を強くして沸騰させます。ここでいったん火を止めて、から揚げにうつります。
揚げ焼きでカリカリ仕上げ
鶏肉を揚げます。たっぷりの油で揚げてもいいですけど、今回は少な目の油で揚げ焼きにしました。この方が衣が硬めに仕上がるようです。ちなみに女王は「こめ油」を使用しております。
水分を飛ばすようにしっかり揚げ
こってりついている衣をカリカリに水分を飛ばしながら、よーく揚げます。このまま食べるとガリガリ音がしそうな勢いです。
揚がったら油をよく切って、ボウルへ入れてください。大きめがいいです。この中でいっきにタレを絡ませます。
さっき沸騰させておいたタレを、一気にドバーとかけます。ゴムべらで鍋に残ったものも取ってください。どろどろなので、半分くらいお鍋に残ってしまいます。そしてそのゴムべらで、ボウルの側面や底についたタレを集めては肉に塗りつけつつ、全体をひっくり返してまんべんなく真っ赤にします。
最後に、たっぷりとゴマをふりかけたら出来上がり。甘くて辛くて香ばしくて、エンドレスで食べてしまいそうです。お弁当のおかずにもよさそうです。また、ヤンニョムジャンは多めに作っておけば、他の食材にも使えます。厚揚げ、じゃがいも、ゆでたまごなど、あれこれ絡めて甘辛を楽しんでみてください。