懐かしい甘さ「黒みつきなこトースト」

体に良い食材の3連コンボです

皆さま、朝はごはんですか、パンですか。女王はコッテコテのごはん党ではありますが、たまに甘いパンが食べたくなります。ふだん使わない頭を使った翌日なんかは、脳がブドウ糖を欲しているのかもしれませんわね。

そんな朝によく作るのが「黒みつきなこトースト」。なんだか準備が大変そうですけれど、実は黒砂糖があればすぐできてしまいます。黒砂糖+大豆+食物繊維で栄養バランスも素晴らしいんです。ぜひご家族で美味しく召し上がってくださいませ。

黒砂糖はミネラルとビタミン豊富

皆さまのお宅では、どんなお砂糖をお使いでしょうか。王宮の厨房では、基本的に茶色い「きび砂糖(三温糖)」を使用しますが、黒砂糖も常時ストックしております。湿気さえ気をつければお砂糖は長期保存が可能ですので、いろいろ揃えると楽しいですよ。女王は特に波照間島の黒糖が好きで、そのままかじってしまうほど。

この黒糖、実は美味しいだけじゃなくてミネラルやがビタミン類など、非常に豊富な栄養を含んでいます。さとうきびのしぼり汁を煮詰めただけなので、添加物が入っていないのもよいところ。

ちなみに白砂糖は、さとうきびの汁やてん菜(サトウダイコン)から抽出した糖液を煮詰め、ショ糖の結晶と糖蜜に離させて精製した(ああややこしい)もので、要するに栄養の部分はなくなっているわけです。だったら黒砂糖の方がいいですわよね。

きなこで女性ホルモンをアップ

さらに、きなこの健康・美容効果はよく知られていますね。何しろ大豆の粉ですから。日本人のたんぱく質を担ってきた「畑の肉」ですから!(なぜ熱いw

中でもやはり気になるのが「イソフラボン」。女王はちょっと足りなくなってきたお年ごろですから、積極的に大豆製品を摂るようにしています。

このトーストはたっぷりきなこをかけますので、もし大さじ2杯のきなこを使うとすれば、それだけで1日分のイソフラボン(75mg)の1/4が摂れてしまう計算になります。

また、大豆製品の中でダントツに食物繊維が多く、こちらも天然オリゴ糖入り。腸もお肌もピカピカにしてくれる、昔ながらの美容食です。

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パンも繊維豊富ならパーフェクト

ようやくパンにたどり着きました。普通のパンでもいいのですが、ここまで来たらこだわえいましょう。黒みつをかけますので、ある程度厚みがあってしっかりした繊維のパンがよろしいです。モチモチふわふわ系のパンだと、黒砂糖ときなこの香ばしさに負けてしまいますし、べしょっとして食感が悪くなってしまいます。

パンは「ライ麦」または「全粒粉」で

「黒みつきなこトースト」に合うのは、ずばり「ライ麦パン」がベストマッチだと女王は考えます。もしくは「全粒粉」のパン。食物繊維が豊富でさらに栄養価が高まります。

逆にあんまり合わないと感じたのがバゲット。塩気が強すぎるし、トーストにすると固くなりすぎます。パン・ド・カンパーニュもちょっと重すぎましたね。またあれこれ試してみたいと思います。

さて、前置きが長くなりましたが作り方はかんたんです。パンをいつも通りにトーストして、黒みつをたっぷり塗り、これまたどっさりのきなこをかけるだけ。そう言うと「うちに黒みつなんかないわ」とおっしゃるでしょう。でも、黒砂糖からちゃちゃっと作れます。じゃないと「手抜きの女王」じゃありませんわ、ホホホ♡

黒みつはレンジであっという間に完成

黒みつレシピは以下の通り。

耐熱容器に黒砂糖を入れ、同量の水で溶きます。例えば黒砂糖が大さじ5杯なら、水も大さじ5杯という風に。かたまりの黒砂糖の場合は包丁で叩いて粉にしてから使ってください。

これにラップをかけて電子レンジへ。温めすぎると焦げてダメになりますので、様子を見ながら沸騰させないよう加熱してください。噴きこぼれ防止に少し大きめの器に入れるとよいでしょう。

完全に熱々になったら、ラップをはずしてそっと混ぜます。透明感のあるさらっとした液が、冷めるとともにとろみが出てきます。どっしり重たい黒みつが好きな方は、お鍋で水分を飛ばしながら弱火で煮詰めてください。ただし焦がすとお鍋が大変なことになります。

ヨーグルトやアイスクリームにも

さあ「黒みつきなこトースト」の出来上がりです。市販の菓子パンより甘みすっきり、お腹の持ちも良いのでダイエット中の方にもおすすめです(美味しいので食べすぎ注意)。

パンだけでなく、ヨーグルトやアイスクリームにアレンジしても美味しいですよ。レンジ黒みつを覚えておけば、あれこれ使えて便利です。

なお、このトーストは時間が経つと黒みつの水分を吸ってふにゃふにゃになるので、ぜひ作り立てを召し上がってください。くれぐれもお弁当に持っていかれませんように(←やっちゃった人