台湾の食堂の味「葱爆牛肉」

間違いなく美味い、鉄板料理

またまた台湾料理です。好きだから仕方ない(笑)今回は、台湾の食堂でよく見かける鉄板おかず。家庭でもよく作られる炒め物「葱爆牛肉(ヅォンバオニュウロウ)」です。日本では台湾料理と言えば小籠包や牛肉麺が有名ですが、こういう普通のおかずもぜひ食べていただきたい!ぱぱっと作れて間違いなく美味しい、庶民のご馳走をぜひ召し上がれ~。

食材は牛肉とネギ。以上!

あれこれと野菜が入るバージョンもありますが、基本は「牛肉とねぎ」だけのシンプルな料理です。ただし、肉の種類はいろいろありまして、豚肉だと「葱爆猪肉(ジューロウ)」、羊肉だと「葱爆羊肉(ヤンロウ)」と変化します。なぜか鶏肉バージョンはお目にかかったことがなく、基本は薄切り肉の料理なんだと思います。

今日は最もスタンダードな牛肉で。こちら脂が少なめの切り落とし肉、200グラム。メインのおかずとしては、およそ二人前の分量です。貴族の皆さまの中には「牛肉はピンク色でサシが入ったものしかいただかないわ」という方も多いと思いますが、ここは「赤身」で。これは脂が多いと美味しくありません。赤身を強火でガンガン炒めましょう。

次にネギです。上の写真では、冷蔵庫に残っていた鍋用の白ねぎを使いました。葉の緑の部分も先の方は繊維が硬いですが、白に近い方は炒め物にできるので刻んで使います。または、大ネギや九条ネギを使ってもOK。台湾でも店によってねぎの種類が違ったりします。量としては牛肉より少し多い~1.5倍というところでしょうか。

お肉の下味が全てを決める

調理のメインとなるのが下味。これでほぼ終わりというくらい、本当に簡単な料理なんです。なので、ここをきちんと丁寧に。まずは酒と醤油を大さじ半分ずつ。しっかりと肉になじませてください。ビニールに入れてもみ込むとパーフェクトです。女王は手抜き王国の法律によりボウルの中で済ませます(笑)

お次に、かたくり粉を大さじ半分。まんべんなく振りかけて、全体になじませてください。茶こしなどを使うと丁寧ですが、女王は手抜き王国の法律により(略

混ざりましたら、最後に溶き卵1個ぶんをダーッとかけて混ぜます。これで肉のスタンバイできました。あとは炒めるだけです。

強火で一気に炒めます

ほぼここまでで8割くらいできています。後は炒めて最後に味の調整だけ。なので、帰りの時間がわからない家族がいる場合など、ここまで作っておけばいいですね。ただし、あまり長く放置すると卵が危ないのでご注意を。

油を熱したらスピード勝負

中華鍋やフライパンを熱し、ごま油またはサラダ油を熱します。量は大さじ1くらい。たっぷりの方が葱の甘みが引き出せて美味しいです。十分に油が温まったら、牛肉を。火は最強で炒めます。肉を広げるように、ダイナミックに。これぞ中華!という大胆さとスピード感が大切です。

肉の色があらかた変わったら、ねぎを一気に投入します。火は強火のまま、あおるように炒めてください。いい匂いがしてきます。たまりません。

ねぎがしんなりしてきたら、最後の味の調整です。オイスターソースをたら~りティースプーン1杯ほど、あとは塩コショウでささっと味を調えて、最後にちらっとみりんを入れるとツヤツヤに仕上がります。(なくてもOK)

出来あがり!丼にしても良き💛

できました。下味で片栗粉と卵を使っているので、全く汁が出ないのが特徴です。美味しい肉汁とねぎの風味を閉じ込めて、とても旨味が凝縮された一品です。熱々のうちにわーっと食べてください。幸せになれます♡

そして、ご飯にかけて丼としてもいけます!「葱爆牛肉丼」、卵を乗せてみました。台湾では「荷包蛋(ホゥアバオダン)」です。これがまた美味い!丼にする際は、ちょっとだけ濃い目の味にしておくとバランスがいいかもです。ぜひがっつり行きたいときにお試しください♪