超かんたん、手抜きおつまみ3種(2)

日本酒にぴったりのクイックメニュー

女王は日本酒が大好きなのですが、「アテに悩むの~」という声をたまに聞きます。和食のであれば何でも合うと思うのですが、ちょっと気のきいた肴となると難しく考えてしまうのかもしれません。気楽でいいんですのよ、炙ったイカでよろしいと八代亜紀も言ってます。今回は、手抜きつまみの第二弾、笑えるほど簡単な「日本酒に合う」つまみをご紹介します。

ささみの柚子胡椒酢あえ

鶏のささみ、または皮を除いた胸肉を、茹でてほぐしておきます。パサパサしないコツとしては、①水から加熱する ②じわじわ低温で加熱する ③茹で汁の中で冷ます ④ほぐした後に茹で汁をかけて吸わせておく、この4点です。これさえやっておけば、しっとりやわらかに。

このほぐしたチキンを野菜と和えます。今回はねぎ、みょうが、青じそです。王宮、夏の3大薬味でございます。普通ならエイヤとポン酢をかけたくなりますが、女王式は酢に柚子胡椒を溶かし、塩できりっと味付けます。柚子胡椒には塩分が多く含まれているため、塩気の調整にはご注意を。

これが辛口の日本酒に最高!この塩+酢の味付けは、わかめなどにも合いますので、ぜひお試しください。

きのこの海苔佃煮和え

あんまりビジュアルは華やかではありませんが、実に美味しい一品です。まずはお好きなきのこをほぐしてください。なるべく包丁は使わず手でどうぞ。よくきのこを洗うかどうかで悩む方がおられますが、味の面から言えば洗わない方がいいです。

きのこは出汁が取れるほど旨味成分が多く、それらは水溶性なので水に流出してしまいます。そのため、水でわしわし洗ってしまうと旨味が抜けて、口当たりもふにゃっとしてしまいます。もし石づきの汚れが気になる場合は、ペーペータオルを濡らして拭く程度にしましょう。

さて、きのこをまずは少量のごま油で炒めます。さっと軽くで大丈夫です。それを海苔の佃煮で和えるだけ。まあ、手抜きもいいとこですね。でもこれが旨い。日本酒だけでなく、焼酎にもばっちりんこです。

三つ葉の冷やし酢橘椀

これは女王家ではよく作るのですが、よそで見たことないです。関西地方でよく食べられている「酢橘蕎麦」が好きなので、この味でつまみを作れないかと思って考案しました。恐ろしく簡単です。

濃い目の出汁を沸騰させ、三つ葉の茎を入れたら火を止め、そのまま冷まして冷蔵庫へ。キンキンに冷えたら三つ葉の葉を軽くもんで生のまま加え、椀に盛って酢橘をオン。

三つ葉の香りと酢橘の香り、出汁の旨味が混然一体となって、汁物だけどつまみになるオツな一品でございます。ぜひ日本酒の卓に添えてみてください。ちょっと上級者感が漂います。