白ワインと最高の相性「イカレモン」

イカは庶民の味方です

鯛や平目もいいですけど!ウナギや河豚もいいですけど!イカでしょう、庶民の味方はイカでしょう!

夕暮れのスーパーに行くと、半額になっているイカ。「始末が大変」と思っておられる方が多いのでしょう。女王にとってはしめしめです。今回は一杯(イカのカウント方法ですわ)100円になってたイカを3杯買い求め、これで約4人分のおかずにいたしました。

本日はちょっと洒落こきまして、レモンの酸味と香りを移した炒めものです。さっと作れて見た目も良く、白ワインに最高の相性です。フライパンひとつでOKなので、初心者の方でも楽勝です。ぜひお作りになってみなイカ(←これを言いたいがための前振り)

実はさばくの簡単なのよ

イカのさばき方は動画サイトなどでたくさん出てますね。うろこがないからめっちゃイージー。足と内臓をズボッと抜いて、透明な中骨を引っこ抜き、頭(目がついてるところよ~)を落とせばほぼ完成。皮なんて剥きません。甲イカとか立派なやつでないなら、皮つきのまま輪切りにぶった切っておしまいです。

イカちゃんを輪切りに

はい、ぶった切ったのがこちらです。なんなら、最初からブツ切りになってるパックのでもOK。レモンの風味で多少の鮮度はカバーできます。ちなみにワタや墨袋は、塩辛にしたりパスタ作ったりもできますけど、正直スーパーに並んでるイカだと生臭いのが多いので、よっぽど鮮度がいいものしか女王は使いません。

これに酒を少々ふりかけておきましょう。量としては小ぶりなするめイカ一杯で一人前くらいでしょうか。サイズによりますね。イカは焼き縮みするので、生の時の分量より少し減ります。一夜干しだと減らないんですけどね。水分の問題かもしれません。

レモンの皮をすりおし

今回の炒めもののメインアイテム「レモンちゃん」です。皮を使いますので、無農薬のものを選んでください。農薬といってもいろいろありますが、避けたいのは「防カビ剤」です。これは茹でると少しマシになりますけど、そんなことしたら皮の風味も飛んでしまいますので、皮を使うときには無農薬。レモンティーの時にも要注意です。

さて、この子をゴリゴリすりおろしていくわけですが。黄色いところだけでいいです。白いふわふわしたところまで頑張ってしまうと、果汁も出てきてしまうので。表面的なお付き合いに留めましょう。

このように黄色いぽろぽろしたものが出来上がります。素晴らしくよい香りです。ただ、おろし金ですりすりすると、取れにくいんですよね。目の中に詰まってしまいます。そこで、登場するのがシリコンの刷毛です。

こんなやつ。100均に売ってます。こいつが役に立つのでおすすめですわよ!レモンの皮だけでなく、大根おろしや生姜の詰まりもホイホイかき出してくれるし、お好み焼きのソースや焼きおにぎりの醤油にも活躍します。もし、お持ちでない方は、つまようじを5~6本束ねて、それでガシガシしてもよいでしょう。無駄なくおろしレモンを回収してください♪

炒めるときはスピード勝負!

さて、フライパンに火を入れます。その前に、さっき皮をするおろしたレモンを、ギュッと絞って果汁を取っておいてください。4人前で1個ぶんくらい。酸味が苦手な人は少なめでもいいですが、火を入れると酸味が弱くなります。あまりにも控えすぎない方が、美味しくできると思います。

レモン果汁をジュワ、っとな

オイル(女王はEXと米油を半々で)をフライパンに入れ、粗みじんのガーリック、鷹の爪少々を放り込み、点火して温めていきます。ガーリックがじゅわじゅわ言い出したら、イカを投入。強火で一気に炒めます。のんびりしてたら縮み上がるか、汁が出て旨味がなくなるか。魚介の炒めは強気でいきましょう。

ここにさっきのレモン汁をじゅわ~~~っと!さらに白ワイン少々をじゅわ~~~~。さっとなじませて、塩こしょう。イカは塩気がききやすいので控えめが吉です。混ざったらすぐ火を止めますよ~。

熱いうちに皮のおろしをオン

器に盛ったら、熱々のうちにさっきのおろしレモン皮をパラパラかけます。熱によって香りが立ちますので、冷めてしまうと台無しです。急いでください~~。

 

仕上げに、大葉のみじん切りを散らして完成。パセリでもいいですね。噛みしめると、イカの旨味にレモンの酸味、ふわっとレモン皮の香りが漂い、ただの塩炒めとは明らかにランクが3つほど上がります。リストランテの味っぽいです。100円のイカなのに!w

これがまた、キンキンに冷やした白ワインに最高の相性です。スパークリングでもいいでしょう。冷めると固くなりやすいので、お客様にお出しするときは顔が見えてからいいです。1分あれば炒め上がるので、用意だけしておけるもの便利なおかずです。