台湾名「涼伴毛豆」といいます
夏といえばビール!ビールと言えば枝豆でございますわね!女王は枝豆ならエンドレスで食べられるんじゃないかというほど好きですわ、ひゃっほぅ~
これはさっきスーパーで買ってきた生の枝豆。産地は「台湾」です。最近、輸入量が増えてきたみたいですね。台湾は朝から豆乳の国ですから、大豆の生産量が多いのです。
これを日本式に塩味でさっぱりいただくのも結構ですが、せっかくですから今回はスパイシーな台湾式「涼伴毛豆」(リャンバンマオドゥ)にしてみましょう。
台湾では居酒屋さんを「熱炒」(ルーチャオ)といいまして、そこへ行けばたいてい枝豆が置いてあるのではないでしょうか。日本と同じ感覚ですね。たまに牛肉麺屋さんの小菜ケースでもお見かけします。
「熱炒(居酒屋)」の人気料理
この「涼伴毛豆」、日本の枝豆とどう違うのかというと、茹でたものを油炒めにしてあるのです。にんにくと胡椒がきいて、おつまみには最高です。日本もこの時期は、生から茹でるご家庭も多いでしょう。たまには目先を変えて、台湾風をおためしくださいませ。
こういう小菜(おかず)ケースの中で発見することが多いです。枝豆は中国語で「マオドウ」。にんにく醤油に漬けてあるのも美味しいです。
下ごしらえは日本と同じです
さて、枝豆を下ごしらえしましょう。茹であがるまでは全く日本と同じです。まずは水でしっかり洗って、たっぷりと塩をまぶします。「毛豆」というくらいですから、うぶ毛が生えております。それを塩でスリスリして取ってあげるんですね。この下処理をしておくと、口当たりがとてもよくなります。
「毛」の処理はお豆のたしなみ
ちなみに女王の厨房では、このようネットに入れてスリスリします。これは排水口用のですが(新品よっ!)最初からネットに入ってる枝豆も多いので、それを利用なさるとよいでしょう。一気に毛が取れます。スピード脱毛です。
さやの両端は切って味を浸みやすく
毛が取れたらさやの両端をハサミでカットします。せっかくの味付けですので、お豆までしみ込ませたいのです。こんな感じにちょちょい、と。少し面倒ですけど、台湾枝豆を名乗るならこれは必須です。
塩を入れたお湯でさっと茹でます
たっぷりのお水をお鍋に沸かし、塩がついたままの枝豆を投入。豆の大きさにもよりますが4~5分ほど茹でてザルにあげましょう。女王は冷水には取りません。水っぽくなってしまうので、そのまま粗熱を取ります。塩はついたまま+冷水に取らない=手抜き王国の法律でございます。
味付けは「にんにく+胡椒」で
さて、茹であがった枝豆に味付けいたしましょう。おおざっぱに言うと、にんにくと胡椒です。あとは、辛味にパンチを与える鷹の爪。そして仕上げの塩。とてもシンプルです。
あらかじめ胡椒は挽いておきます
分量は枝豆ひと袋でこんなもんでしょうか。鷹の爪が1/2本分(種は取り除く)、にんにく2かけは粘りが出るくらい細かくみじん切りに。チューブや瓶入りのあらみじん切りにんにくでもOKです。
胡椒はできれば挽きたてをご用意ください。かなり大量に入れるので、フライパンの上でゴリゴリしてたら豆が焦げてしまいます。あらかじめたっぷりと挽いたものをスタンバイしておきましょう。もちろん市販の粗びき胡椒でも大丈夫です。
コールドスタートで風味アップ
さて、いよいよ炒めます。風味を引き出すため、コールドスタートにいたします。これは、火をつける前のフライパンに食材を入れる調理法です。焦げやすい鷹の爪、にんにくを油とともに冷たいフライパンに入れ、まずは弱火でじわじわと温度を上げていきます。
にんにくの周りがぷくぷく泡立ち、いい匂いがしてきましたでしょう。決して焦がさないよう、にんにくの香りと鷹の爪の辛みを油の中に抽出します。女王はペペロンンチーノのときも、この方法で香味オイルを作ります。
油ができあがったら、火を強くして枝豆を炒めます。もう火が通っておりますので、絡める感じでわーっと一気に。ここへ塩をパラパラ、最後に胡椒をどばっと入れて、全体になじませたら完成です。
次の日も美味しくいただけます
キッチンに美味しい匂いが充満しましたでしょうか。この「涼伴毛豆」は、出来立て熱々も美味しいのですが、冷めてもいけますし、翌日も味がなじんでなかなかです。さすが、小菜コーナーに作り置きが並ぶ庶民おかず。
ちなみに油は女王の場合、米油を使うことが多いですが、オリーブオイルだと完全にペペロンチーに枝豆になります。また、ごま油もこってりしてなかなかです。台湾ではこれに花椒(ホワジャオ)を入れる家庭もあるようですね。それぞれのお好みで味付けを工夫なさってみてください。ビールは多めに冷やしておいてくださいね~♪