クルミでまろやか「コーカサス風サラダ」

主役は旬のトマト&きゅうり

サラダが美味しい季節です。皆さまのご家庭でも、この時期は毎日のように召し上がるのではないでしょうか。でも、日本の「サラダ」ってレタス、きゅうり、トマトのワンパターンが多くないですか?そこで、本日は女王がコーカサス地方を表敬訪問したときに感動した「トマトときゅうりのサラダ」をご紹介します。

コーカサスの夏のごちそうです

コーカサスとは、黒海とカスピ海に挟まれたコーカサス山脈と、それを取り囲む低地からなる面積約44万km²の地域をいいます。国としては、ジョージア(旧グルジア)、アルメニア、アゼルバイジャン。

ここらはシルクロードにおいて、アジアとヨーロッパがつながる重要な交易ポイントで、様々な国の料理がフュージョンした美味しいものがたくさんございます。そんなコーカサス地方で国民的に愛されているサラダが「トマト&きゅうり」。主に夏の間に食べられるものですが、帰国してもその美味しさが忘れられず、何度も作ってようやく似たような味になりました。

こちらはジョージアのレストランでいただいたサラダ。きっとお店や家庭ごとにレシピは違うと思いますが、特徴としては野菜の切り方がでかい!そして「クルミのソースで和えてある」ということです。そう言うと「えっ、クルミ?」と思われるかもしれませんが、扱いは非常にかんたんです。ぜひこの夏、コーカサスの美味に舌鼓を打ってください。

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きゅうりの下ごしらえがポイント

基本の野菜はトマトときゅうりだけ。色合いばっちり、葉物野菜ではないので歯ごたえもばっちり。食べ応えのあるサラダです。だいいこの量で4人前くらいでしょうか。トマトはよく熟れたものを選んでください。

香味担当は、ソースになるクルミさん。そしてパクチー(香菜・コリアンダー)です。コーカサス地方の料理には、パクチーがたくさん使われます。市場に行っても山盛り積んであるので、きらいな人はパニック起こすかも。このサラダにもたっぷりかけていただくのですが、苦手な場合はイタリアンパセリなどで代用するといいでしょう。全く風味は別物になってしまいますが…。

トマトときゅうりは大ぶりにカットしてください。細かいと汁がダダ漏れます。そしてきゅうりには小さじ半分くらいの塩をすりこんでおきます。こうするとソースで和えたとき、水が出にくくなります。

どろどろペースト状のクルミソース

野菜の準備が終わったら、いよいよソース。クルミは無塩のものを使うか、製菓用のクルミパウダーでもOK。これに酢と少量の辛子、こしょうを加えてバーミックスで攪拌します…が、水分が少ないためなかなかこいつが混ざらない!しかし、頑張ってこってりペースト状になるまでやっつけてください。すり鉢を使ってもいいでしょう。

混ざりにくいけどがんばって

仕上げにはちみつ(または砂糖)をほんの少し、塩を足して味を調えます。きゅうりに塩を加えているので、あんまりしょっぱくしないが吉です。クルミから油分が出るので、女王レシピではオイルは加えません。基本、こってりぺーストにさえ仕上がれば、味付けはご家庭のお好み次第です。

このクルミペーストでトマトときゅうりを和え、冷蔵庫で1時間ほど味をなじませます。途中、1回混ぜるとさらにGood。白ワインも一緒に冷やしておくとさらに素晴らしいです💖

仕上げにパクチーをぱらぱら

最後にパクチーをトッピングします。混ぜ込んでもいいけど、葉っぱがぺちゃんこになって見栄えが悪いので、女王は最後にぱらぱらします。葉っぱは大きいままより刻んでおいた方が香りが強く出ます。

出来上がりました。クルミのペーストさえがんばれば、あとは野菜をカットするだけの手間です。あっさりしたトマトときゅうりに、コクのあるクルミの風味が絡まって最高♪もう何度作ったかしれません。ちょうど今は夏野菜がお安い季節。ぜひ皆さまもコーカサスのお味をご体験くださいませ。