冷たい豆乳麺「さらさらコングクス」

韓国の夏の麺「コングクス」

皆さまのお住いの地域では、そろそろ暑さが本格的になって参りましたでしょうか。暑いときはさっぱりしたものが食べたいですわね。今日ご紹介する「コングクス」も、冷たいスープのさっぱり麺です。

「コングクス」は韓国の夏には欠かせないお料理で、コン=豆、ククス=麺、という意味です。おおざっぱに言うと豆乳スープの麺なのですが、韓国で召し上がった日本の方は「イマイチ」というご意見も多いのです。女王は大好きですけれど、本場のはけっこう豆がしっかり主張して、クセを感じるからかもしれません。

さらっとスープで食べやすくしてみました

女王の厨房では、日本人向けにちょいとアレンジを致しまして、さらっと食べやすいコングクスを作ります。レシピも韓国の方に飛び蹴りされそうなくらいの手抜きです。でも、これが美味しいんです。蒸し暑い日、食欲がなくてバテそうな日でも、さっぱり栄養を摂ることができるので、ぜひ皆さまのご家庭でもおためしくださいませ。

材料も作り方も手抜きです

さて材料です。本格的に作ろうと思うと、大豆を水につけてふやかし、蒸してミキサーにかけて漉すところから始めないといけませんが、ここは手抜き王国。思いついてから10分以内に食べられるものでなければ、女王が作るはずがありません。ただし、ちょっと工夫はしております。まずはスープからいってみましょう。

パック豆腐と豆乳でスープを

パックに入った豆腐と、同じくパックに入った豆乳。冷蔵庫から出したらボウルに放り込んでください。これでだいたい1人前、豆腐は普通サイズのものなら1/3丁くらい。木綿だとまったり、絹ごしだとさらっさらの口当たりになります。そこらはお好みで。

豆乳は無調整にしましたが、味がついてないならOK。たまに砂糖が入ってるのがありますので、ちゃんと見てご購入ください。なお、韓国の方のレシピをいくつか見ましたが、アーモンドやくるみ、松の実などを入れておられる方も多いですね。女王はすっきり系が好きなので、豆腐と豆乳だけで作ります。

そこへ「ダシダ」を小さじ軽く1×人数分。これは韓国のご家庭でよく使われる牛のスープベースです。コングクスは出汁を使わない方も多いのですが、それだと少々お豆が主張しすぎますので、女王はスープにコクを足す派です。

ボウルにこれらを全部入れたら、氷を一人当たりひとつかみ入れてミキサーまたはバーミックスでグワ~~~と攪拌します。味付けは塩を少々。これで終了です。攪拌するツールをお持ちでない方は、すり鉢で。氷の代わりに水を足し、冷蔵庫でしっかり冷やしておきます。

麺はそうめんで代用します

スープを冷蔵庫に入れたら、麺を茹でます。女王はいつもそうめんを使います。でも、ソウルで食べたものは、日本のそうめんより少し太くてモチモチしてたような気がします。もし「半田めん」(うどんとそうめんの中間くらいの麺)が手に入ったら、けっこう近い感じなのでそっちがいいかもです。

そうめんはいつも通り茹でて冷たい水でキュッと締め、水気をよく切ってください。これを器の中央に高く盛りつけ、山をくずさないように周りからそーっと冷たいスープを注ぎます。

彩りはアイデア次第でいろいろと

トッピングですが、女王は王道のきゅうりをのせます。韓国でもだいたいの店はきゅうりがのってますね。もちろん、お好みであれこれ楽しんでくださいませ。ただし、豆乳のスープは非常に繊細です。ネギですとかキムチですとか、匂いのキツいものを入れると、せっかくの豆の香りがぶっ飛んでしまいますので、ほどほどが良いかもしれません。

器も冷蔵庫で冷やしてさわやかに

さあ、できました。女王家では金属のボウルを冷凍庫でキンキンに冷やし、そこに盛りつけます。香ばしいすりごまをパラリ、きゅうりを彩りよく。冷たくてまろやかなスープにつるつるの麺が絡んで、ぺろっと食べてしまいます。ぜひ未体験の方は、お作りになってみてください。イソフラボンもたっぷり補給できます♪