「粉茶」で美味しい冷茶はいかが

今年の夏は極上冷茶でひんやり

冷たいドリンクが美味しい季節。貴族の皆さまはどんなものをご自宅でお飲みになりますか?女王はコーヒーが飲めないので、もっぱらお茶。中でも夏は冷たい日本茶を飲むことが多いです。

最近はペットボトル入りのお茶がかんたんに買えるとはいえ、やはり葉から抽出したお茶は格別です。そこで、今回はかんたんに作れてとても美味しい「冷茶」のコツをご紹介したいと思います。日本茶はビタミンや抗酸化物質も豊富ですので、ぜひ冷蔵庫にご常備くださいませ。

お茶の味を決めるカテキンとテアニン

お茶の味を決定づける成分には「カテキン」と「テアニン」があります。カテキンは抗酸化作用の高いポリフェノール。「渋」や「タンニン」と同じ(厳密にいうと微妙に違うらしいですが)もので、高温であるほど溶け出しやすい性質があります。お味としてはすっきり清涼感がある反面、ちょっと舌に渋みを感じることも。

一方「テアニン」はお茶の旨味や甘みをつくるアミノ酸の一種。こちらは低温でも抽出しやすい成分です。玉露など高級な茶葉が覆いをかぶせて日光を防ぐ理由は、紫外線によってテアニンが渋に変わるのを防ぐためです。「玉露はぬるい温度で淹れる」と言いますよね。つまり、せっかく豊富に残したテアニンを効果的に引き出し、最も美味しい状態で飲むためのテクなのです。

女王式は「粉茶」で淹れます

さて、今回ご紹介する冷茶は、そんな茶葉の性質を生かす「水出し」でございます。簡単に言えば「水に茶葉を放り込んで放置」なのですが、茶葉の種類や水の温度など細かいポイントに気を配ることで、それはそれは美味しくなります。それでは、まず「粉茶」をご用意いただきましょう。

苦節10年、これだという粉茶

女王家では、京都「一保堂」さんの「花粉(はなこ)」という粉茶で淹れます。こちらは煎茶と柳(規格より大きすぎる番茶)のかけらを粉にしたもので、風味が濃いのが特徴です。お寿司屋さんで粉茶が出てくるのは、砕かれた茶葉は熱湯で淹れるとカテキンがたっぷり出て、魚の匂いを消してくれるからと聞いたことがあります。

この原理を応用したのが「水出し冷茶」。低温の水で抽出することで、カテキンの代わりに豊富なテアニンが抽出されます。女王はこの10年ほど夏になるたび、煎茶や番茶、雁金などあれこれ試してみましたが、なかなか納得のいく冷茶にはなりませんでした。しかし、ふと気まぐれで花粉で水出しを試してみたところ、あれまぁというほど美味しく作れたのです。以来、ずっと愛用しています。

ちなみに、一保堂さんは有名ブランドなのに、この花粉は一袋378円!たくさん飲みたい夏場には助かります。これは女王の持論なのですが「安いブランドの特上品よりも、老舗高級ブランドの廉価品」。安くても看板に傷がつくような商品は出さないぞ、と言う気概ですね。なお、同じシリーズに玉露の粉茶もあるのですが、そちらは冷茶ではなくぬるいお湯で淹れた方がうんと美味しかったです。

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水1Lに茶葉大さじ2~3

茶葉の量は水1Lに対して大さじ2杯から3杯。薄めのお味が好みの方なら2杯、しっかり濃厚なお味が好きなら3杯を目安に。容器に茶葉を入れ、静かに水を注ぎます。このとき、できれば水は軟水でクセのないものを。日本のお水はほぼ軟水なので、浄水器を通すだけでも十分です。

また、水の温度も大きなポイントです。冷蔵庫から出した冷たいお水ではなく、必ず室温の水、またはごくごくぬるい水でお作りください。そして抽出中は室温で放置します。決して冷蔵庫に入れないようにしましょう。抽出時間は、6~8時間。ゆっくりとお茶が抽出されるまでは、室温キープが鉄則です。そしてもうひとつ大事なこと。ひっかき回したり、シェイクしたりしないでください。お茶が濁って雑味が出てしまいます。

・茶葉は水1Lに対し大さじ2~3杯
・匂いやクセのない軟水を使用する
・室温、またはごくぬるい水で淹れる
・冷蔵庫に入れず室温で抽出する
・かき回したり容器を振ったりしない
・抽出時間は室温のまま6~8時間

茶こしつきポットが便利

冷茶を作る容器は、茶こし付きのポットが便利。女王はハリオの大きな茶こしがついた冷茶ポットを愛用しています。

この茶こし、目が細かくて優秀なんです。茶葉を茶こしに入れて、そーっと水の中に沈めたらOKです。冷蔵庫のドアポケットに入るし、重宝しています。

しばらくすると茶葉が膨らんで色が出てきます。ここで混ぜたくなるけど、まだ我慢ですよ。このまま3時間くらいしたら、茶葉の間にたまったエキスを散らす感じで、さっと菜箸やマドラーでひと混ぜ。あとは出来上がりの際にもう一度混ぜて葉を引き上げ、野菜室で冷やします。あまり冷たくしすぎないくらいが、お茶の風味がよくわかりますよ♪

横にして保存できる容器も

容器に関しては、去年から新しくハリオのこういうボトルも使っています。小さな茶こしがキャップ内部についていて、注ぐと葉が漉されて出てくる仕組みなのですが、これの便利な所は「横にして置ける」こと。冷蔵庫の中でかさばらないのです。

デザインもちょっとおしゃれ♡ 冷茶に合わせてお茶色にしてしまいました。赤もかわいいですよ。ただし、お茶を注ぐたび茶葉がシェイクされるので、だんだん濁ってくるのが難点。濁るのがイヤな方は別容器に移し替えを。

ちなみにこちら、サングリアを作るときにも便利。フィルターがあるため中のフルーツが出てこないのです。これも夏の必需品ですわ✨

密林で売ってます♪冷蔵庫に横にして入れられるので、一年中重宝いたします。