ピリ辛うまうま「かみなりこんにゃく」

ダイエット中のおつまみはこれよ

夏が近づくと、大慌てでダイエットに励む皆さま、女王もお仲間でございます。昨日も城下のスーパーで「こんにゃく」を買ってまいりました。ダイエットといえばやはりこの子が頼りになります。今日はそんなこんにゃくを使って、おかずにもおやつにも、お弁当にも活躍する「かみなりこんにゃく」を作ります。

「かみなりこんにゃく(雷こんにゃく)」とは、こんにゃくを甘辛味で炒め、唐辛子でピリッとした風味を加えたお惣菜。カロリーを気にせず食べられるだけでなく、とっても美味しいので女王の定番おかずのひとつです。

包丁ではなく、手でちぎります

ちょっとだけお値段の高い、生芋タイプのこんにゃくを買ってきました。基本的にはどれでも作れますが、食感や風味がベースのこんにゃくによって違ってきますので、お好みでいろいろ試してみてくださいませ。

まずは手でひと口大にちぎりましょう。包丁で切ってしまうとかんたんですが、こんにゃくって、中まで味がしみこみにくいですよね。そこで、ちぎったり、隠し包丁を入れたり、すりこぎで叩いたり、下準備が必要になるのです。これは、やるとやらないでは大違い。女王は毎度ガンガン叩いてからちぎります。

3回水を替えて匂いを抜きます

ちぎり終わったら、たっぷりの水を張った容器の中へ。30分おきに3回お水を取り替えて、こんにゃく特有の匂いを抜きます。これも、やるとやらないでは大違い。「急いでいるのよ!」という方は、塩をすりこんで茹でるやり方もあります。ただ、こんにゃくは一度水分が抜けると再び吸収しない性質を持っています。そのためちょっと歯ごたえが変わってしまうことがあります。

なお、一般的にこんにゃくの匂いは「トリメチルアミン」という臭気成分だと言われていますが、こんにゃくの原料であるグルコマンナン自体は無臭なのです。では何がクサいのかと言うと、製造過程で凝固剤として用いられる水酸化カルシウム水溶液と反応することで、独特の匂いが発生するようです。(手作りこんにゃく教室で聞いた話)

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しっかり「炒め煮」します

さて、火を入れてまいりましょう。炒めながら味付けしますので、中華鍋や深めのフライパン、底の広いお鍋などがよいでしょう。こんにゃくはしっかりと水気を切っておいてください。

表面が白くなるまで炒めます

お鍋を火にかけ、熱くなったらごま油をたらします。さらに熱々にしたところで、こんにゃくを投入。強火でしっかり表面を炒めます。目安としては、表面全体が白っぽくなるくらいまで。ここでしつこく炒めておくと、味のなじみがよくなります。

なお、ピリ辛のレベルを決める鷹の爪は、油と一緒に入れて炒めてください。唐辛子の辛み成分は、油分や熱で出やすくなります。ただし焦げやすいので、長時間油の中に放置しないように。焦げた唐辛子の辛みはえぐいです。また、入れ過ぎにもご注意を。女王はこんにゃく2枚で鷹の爪1/3本くらいの輪切りを使います。

最初は少し薄めの味付けで

こんにゃくがしっかり炒められて、ちょっと引き締まってきたら味付けのタイミングです。基本的に醤油、酒、砂糖で水分を飛ばしながら炒め煮をしますが、甘口が好きな方、辛口が好きな方で全く配合が違うと思いますので、ご家庭の好みで調整してください。

女王は砂糖を大さじ1、酒大さじ1でざっと炒めた後、醤油を大さじ2/3入れて少し火を落とし、泡がぷつぷつと出る状態で(写真)丁寧に味を絡めます。この時点では、ちょっと頼りない味で大丈夫。そして水分がかなり飛んできたら、醤油少々を足して表面にしっかり味をつけます。

最後にみりんを足して照りを

すっかり水分が飛んだら、最後にみりん小さじ1くらいを回しかけ、強火で一気に煽って照りを出します。女王はきんぴらごぼうも、最後にみりんを入れてツヤツヤテカテカ仕上げ。照りがあると美味しそうに見えるからやめられません♪

冷めたら数時間寝かして

さあできました、と言いたいところなのですが、「かみなりこんにゃく」に関しては、作り立てはあまりおすすめしません。美味しくないわけではないけれど、中まで味がしみていない感じで、物足りない感が否めません。どうぞそのまま冷まして、冷暗所で数時間寝かしてやってください。

作り立てとは全く味が違う

こちらは8時間(一晩)寝かせた「かみなりこんにゃく」です。昨日のお味とは全く違うので、きっとびっくりなさるかも。味が落ち着いて数段美味しくなっています。写真ではごまを振ってみました。香ばしくてさらにごま油の風味を引き立てます。

これならダイエット中の方でも、安心していっぱい食べられますね。たくさん作ってストックしておくと、口さみしいときのおやつとしても活躍しますよ☆